基本情報
学名・和名
ミヤマクワガタ(Lucanus maculifemoratus)
特徴
標高の高い冷涼の場所に住むため飼育温度も高温には注意することが大事。
ミヤマクワガタの特徴が頭部に突起(耳状突起)が存在し、小型個体には目立たないが大型個体になるにつれて発達し、
前蛹の時に寒冷な環境で過ごしたオスほど大きくなる傾向にある。
オスの大顎には大きく分けヤマ、エゾ、フジの3つのタイプがあり、第1内歯と第3内歯と先端内歯の形で分けられている。
全国で見られる形のため基本型と言われているタイプであり、フジ型とエゾ型の中間的な形をしている。
標高の高い山や北海道に多く生息していて、第1内歯が短く、第3内歯とほぼ同じで先端内歯が3つの型の中で一番強く分かれる。
本州、四国、九州の低地に多く生息していて、サト型とも呼ばれている。3つの型の中で第1内歯が一番発達し、先端内歯の発達は一番弱く分かれている。
飼育温度で顎の形が変わることがある為3つの型として扱われている。
標高と緯度で棲み分けが行われていると考えられていて、
ヤマ型(基本型)は日本全国に生息している。
エゾ型は標高が1,000m前後の産地や北海道で多く、
フジ型(サト型)は本州、四国、九州の低地に多く生息している。
産地
日本全土
飼育温度
16~25度
低温飼育の方が好ましい
サイズ
♂:22.9~78.6mm
♀:25~48.8mm
成熟期間
後食後1〜3ヶ月
寿命
3〜6ヶ月ほど
金額
ペア¥2,000~¥5,000
ブリードについて
ブリードは国産種の中では難易度が高い方だと思います。
25℃以下でないと産卵しないので18~20℃ほどで管理をする。
温度管理が必要だったり、飼育下では大型個体が羽化しにくいなどと言われていたので、
あまりブリードされてなかったが、25℃以下でないと産卵しないと公表されてから容易になった。
産卵セット
マット式の産卵セットで黒土を混ぜ合わせる。
幼虫の飼育方法
標高の高い所や涼しい所に生息している為、高温に弱く不全が起きたり死んでしまう事がよくあるの為夏場の温度管理をしっかりとする。
オオクワガタなどとは違い発酵の進んだ物を餌としているため完熟マットや黒土を使うと良く、水分量も多めにする。
幼虫の期間
基本的には1〜2年
常温飼育だと2年1化型になり、温室飼育だと1年1化型になる傾向がある。
まとめ
今回はミヤマクワガタについて紹介しました。
ミヤマ系はフォルムがかっこいいので好きなので今一番飼育したい種でもあるので引っ越しが終われば飼育しようと思っています。
では今回はこの辺で(^^)/~~~
- 国産種だが夏場の高温に弱いため23℃以下で多湿で飼育する
- 顎の形が産地によって違うが、亜種には分類されてなく3つの型に分かれている。
- 幼虫飼育はマットを使用して、完熟マットや黒土などを使用する。
- 2年1化型と1年1化型がある。
- 基本的には幼虫の飼育も水分を多めにするが、蛹化〜羽化の時期の高温多湿だと不全が起こる。
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